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ONO's Voice vol.3

TKR Manufacturing Philippines Inc. 設立について

本日は、6月に登記が終了したTKR Manufacturing Philippines Inc.(TKRフィリピン)についての紹介をさせて頂きます。


TKRフィリピン正面玄関
TKRフィリピン正面玄関
  TKRフィリピン外観写真
TKRフィリピン外観写真
TKRフィリピン事務所
TKRフィリピン事務所
  生産委託先 工場内風景
生産委託先 工場内風景

現在まで、nms ホールディングスグループは、日本、中国(香港)、マレーシア、ベトナム、タイにて事業を展開して来ました。先月のONO’s Voiceでも案内した通り、タイのビジネスを補完する為に、カンボジアにも進出しました。そして、6か国目の進出先がフィリピンとなります。

我々の主要顧客である日系製造業は、以前は垂直統合モデルにこだわって来ました。つまり、開発設計~生産~カスタマーサービスまで全て自前で整えるという考えです。
現在では、特に電機機器製造業界では、水平統合モデルが主流となっています。サービスの工程単位で、外注先を利用する。或いは、自社で製造せずに他の専業メーカーから購入するという形です。

この水平分業モデルの中で、我々nms ホールディングスグループは、製造請負、製造受託、EMS。或いは、専業メーカーとしてスイッチング電源の販売を行い、日系製造業を支える役目を果たして来ました。

これまでは、この様なお客様の要望に応える為に、当社は工場を建設し、運営して来ました。一方、TKRフィリピンは、フィリピンの地場のEMS企業を利用して、モノ作りを行っていく形になります。外注先管理については既に、日本・中国にてノウハウがありますので、日系品質のモノ作りを現地EMS企業を通じて行うことについては全く心配をしていません。

多くの日系製造業が海外の進出先として中国を選択した。中国でのモノ作り環境がコスト面で厳しくなったので、CHINA+1として、ASEANを中心とした他の国へシフトをしていく。今までは、中国に工場を持っていれば全ての顧客対応が可能でしたが、中国からシフトをする際には、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシアと多岐に渡る国が選択肢に入ってきます。

これからは、顧客の選択肢に合わせ、スピードを重視し、出来るだけ顧客の側に進出する。進出方法は、自社で工場建設するだけではなく、予め信頼出来る外注先を確保し、外注管理によってモノ作りを行うという方法も可能になって来ます。顧客が垂直統合モデルから水平分業モデルへと方針変更していくのに合わせ、我々も対応方法に多様性を持ちながら、対応スピードを上げて事業展開をしていきます。

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