株主・投資家情報

ONO's Voice vol.2

NMS VIETNAM CO.,LTD 竣工

2016年1月22日に適時開示情報として皆様にお知らせしましたNMS VIETNAM CO.,LTD.(略称 nmsベトナム)の工事が終了し、生産を開始する体制が整いましたことを報告させて頂きます。

nmsベトナムは、当社の新しいビジネスモデルを体現する工場となります。決算説明会でも説明させて頂きましたが、グループ内のリソースを活かして工場を設立しているのが特徴です。



自社工場からオーバーフローする際の仕事のオーダー先の候補として、最初に思い浮かぶ相手は、EMSを考える方も多いと思います。一方で、こちらの工場の様に、人材ビジネスの延長線上のサービスとして工場を開設することも可能です。NMS VIETNAMは、日本にて顧客構内での派遣や請負(丸ごと請負)を提供している顧客の海外の工場のラインを弊社の工場に移管し、当社で生産を請負う形で稼働しました。

昨今、中国リスクが高まり生産マップの変更が加速する中で、ベトナムへの移管をお客様が決断されました。しかしながら、移管先のベトナム工場の生産能力を超えることになる為、弊社の方で工場を建設、その受皿になることを提案し、実現したのがNMS VIETNAMとなります。当社の工場ですので、同じ工場にて別のお客様の同じ様なニーズを掴む事で、顧客が自社の工場として運営するよりも、効率的に運営することが可能となります。

当工場では、自動車用の電気機器の製造を行います。当初は、350名の人員規模からスタートし、今年度末までには、1000名弱の人員規模まで拡大する予定です。

CHINA+1の受皿としての機能を期待しています。

カンボジア調印式のご報告

2016年7月7日(木)七夕の日に、カンボジア人ワーカーのタイへの送出し機関であるUNG RIGHY CO.,LTD.(URG社)と業務提携の調印式に、社長である私自ら出席して来ました。提携先であるURG社の社長は、女性社長の”オクニャ ウン セアンリティー”さんで、非常にバイタリティのある方です。



七夕の調印式という事で、彼女を織姫、恥ずかしいですが自分を彦星に例えるならば、二人の仲立ちをしてくれたのが、この写真の真ん中で笑顔で拍手をして頂いているカンボジア労働職業訓練省大臣アッサムヘン氏です。


今回の業務提携は、単純にカンボジア人ワーカーをタイに送るということだけではなく、弊社が提唱する人材SCM(Supply Chain Management)を実現する第一歩となります。提携内容をもう少し詳しく説明しますと

1.カンボジアにおける初期教育プログラムの提供
URG社が運営する人材研修センターにて、ワーカーへの初期教育プログラムをnmsが提供します。今までは、入国した後に、人材を受け入れた日系メーカーが行っていた教育を送り出す前に施すことで、顧客である日系メーカーの手間を省くことが可能になります。
2.カンボジア人ワーカーの労務管理
元々、タイには不法な形でカンボジア人ワーカーを提供するサービスが存在しています。
当社は、公式ルートでの人員供給になるので、派遣されるカンボジア人が安心して働くことが可能になります。又、給与もタイ人と同じ金額で設定しています。これにより労働意欲を掻き立て、出勤率、離職率を最低限に抑えることが出来ます。
既に、カンボジア人400名の派遣実績が出来、この労務管理によりお客様からも好評を得ております。
3.カンボジアへの日系企業誘致と人材提供
今回の調印式の席で、アッサムヘン労働職業訓練大臣とも熱く議論を交わし、カンボジアへの日系企業の誘致を共同で行う方向で話をして参りました。詳細は、これから詰めなければいけませんが、タイや日本での説明会を今後開催していきたいと考えています。


我々は、カンボジアに誘致した日系製造業に対して、タイでの労働期間(2~4年)を終えた人材を提供していきたいと考えています。

5月30日に開催した決算説明会でも、この旨の説明をしております。もし宜しければ、決算説明会の動画も併せてご覧ください。



今回の提携により、タイにおけるカンボジア人の派遣実績を2017年末までに5,000人まで持って行きたいと考えています。
又、タイ人を含めたタイにおける派遣人数を1万人まで増やしていく計画です。


我々が目指すのは、短期間での派遣ではなく長期間勤務して貰い、習熟度をあげることで自らの力で昇給を勝ち取ってもらうこと。それにより、労働意欲を持って貰い、色々なチャレンジをして貰う。そのチャレンジの選択肢に、グループのEMS、電源ビジネスでの就労機会も提供する。
同時に、このスキームを国を超えて提供する世界初の人材SCM企業になることです。


今後も、色々な展開が可能になる様に日々邁進しておりますので、弊社の動きから目を離さない様にお願い致します。


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